ブラジルの川は、アマゾン川がそうであるように、アンデス山脈を水源として西から東に向かって流れ、そして大西洋にそそぐ。

そう思い込んでいました。
大きな間違いでした。 
Cuenca_del_Plata
wikiから引っ張ってきた地図ですけれど(©wikipediaって必要?)。
パラナ川はブラジル東部の山地を水源として西に流れていたんですね。
サンパウロ近くが水源の一つだったりもします。

イグアス川などは、完全に東から西に流れてパラナ川に合流しているわけです。
で改めて、それがここフォス ド イグアスの三国国境。

雨が降っていたこともあって、方角がよく認識できてなかったんですが、このとき私は南を向いていた、ということです。

イグアス川は向かって左つまり東側から流れてきて、北から流れてくるパラナ川に注いでいます。
パラナ川はここから上流、北はブラジルとパラグアイの国境を流れ、下流はアルゼンチンとパラグアイの国境を流れます。
そしてパラグアイ川との合流地点からはアルゼンチンを流れて、最終的にウルグアイ川と合流地点からが、ラプラタ川になります。

このラプラタ川ですが、川というか海というかちょっと微妙。
地図で見ると、湾にしか見えないですが。R.de la Plataと書かれている部分です。
これは地形的には三角江と言われるものだそうです。

三角江? なんだそれ? 耳慣れない言葉です。

河口近辺にある三角なんたらといったら、三角州に決まってるだろ、と我々は思うわけですが、流されてきた土砂が堆積して陸地となる三角州に対して、三角江はまったく逆の 河口付近が沈んでできたもの。

実は日本にはほとんどない地形らしいです。

日本の川は、急流が多くて、土砂を大量に運んできますが、土砂をほとんど運ばない、ゆったりとした流れの場合にできるのが三角江だそうで、ふーん、という感じですが。

当然現地でこの動画を撮影しているときは、川が東から西に向かって流れているなんて、そんなこと全く考えてもみなかったし、国境とか言いながら、国の位置関係がどうなってるのか、全く理解していませんでした。
帰ってきていろいろ調べてみて、へぇ、そうなんだということです。 

日本では、列島を貫く分水嶺を境に、太平洋側では川は西から東、または北から南に流れ、日本海側では東から西、あるいは南から北に流れると決まっています。
ていうか、中から外、という感覚ですね。

でも、ブラジルのように広い国土では、そんな単純じゃないんですね。 
またひとつ、勉強になりました。