今日最初に見たのが、これです。
ああ、そうか、そういうことなんだ。

恐怖を感じるほど間近でみた昨日は、ほんとに凄かった。

凄かったけれど、自分がどういう状況にあるのかが見えにくいというか、全体の中の自分の位置がよくわからない部分があった。

こうして今日、対岸から引いてみると、全体像が初めて見えてくる。

Jの文字を左右ひっくり返したのが、滝全体の形と言えばいいかな。

下の丸い部分が、悪魔の喉笛で、長い縦棒の部分が、アルゼンチンサイドに連なる滝。
それが、1.5キロに渡って続いています。

天気のいい午前中なら、ブラジルサイドからは、常に虹が見えます。
いろいろ形は変えるけど、いつでも虹。
どこから見ても、虹。
今日の虹はその中でも特別にきれいらしく、ガイドのシルビゥもたくさん写真を撮っていました。

そしてここが、悪魔の喉笛。
正面から見ると、こうなっていて、
さらに一番ブラジルに近くなる左側の始まり地点がここ。
真ん中に見える人影、あれは昨日のアルゼンチンサイドの悪魔の喉笛のところだ。

シルビゥからね、アルゼンチンサイドとブラジルサイドと、どっちが好きか、と聞かれて。

う〜ん。

もちろん両方すごいし、可能なら絶対両方から見たほうがいいと思うけど、もし1日しかない、どちらかしか行けない、というのなら、ブラジルなのかなぁ。

個々の凄さとか迫力とか、ちょっとわけわからなくなるような混沌とか、ストレートなわくわくとか、神は細部に宿るということからすれば、それはアルゼンチンサイド。

でもアルゼンチンサイドだけ見て、イグアスの滝を見て来たよ、とは言ってはいけないのかもしれない、みたいな。

木を見て森を見ない、というのとはちょっとニュアンスが違うんだけど、やっぱり全体を見る必要って、どこかあるような気がするのかな。

そこで、初めてわかってくることが、きっとあるんだ、とか。

自分に足りないものを、含めて。

人生に於いて、いま自分が何処にいるのか、何処に向かっているのか、みたいなこと?

まあいいや、いま無理に答えを出すことはないね。
ともかく、今日の気分は、これだから。

そして最後にもひとつおまけ。

エンジン付きのゴムボートに乗り込んで、一番下から、滝を見る。
これはこれで別物というか、まあ所詮はお遊びなんだけど。
人々の、屈託のない歓声も含めて。

一応レインコート着てたけど、なんの役にも立たなかった。
パンツの中まで、びしょびしょ。