恵まれない地域の子供達のために、アニーはカボエィラをベースに色々な活動をしています。
ここアカデミーアにも、そういう子供達が暮らしています。
一階は完成すると、そんな子供達のためのスペースになるそうです。

メストレボゾーが、朝からセメントとれんがで、どんどん壁を組んで行きます。

材料費はかさむけど、通常よりも厚い壁にしているんだ、とアニーが説明してくれました。
昼前には、れんが壁、天井まで出来ました。
セメントがまだ黒い部分が、今日作られたところです。

トニーも忙しそうです。
私も、荷物の運び出しなどで、少しだけお手伝い。

「昼飯は、メストレボゾーと食べてこい」と言って、トニーは出かけて行きました。

というわけで、二人ですぐ近くにあるオープンエアの食堂へ。
昼の定食がいくつかあって、メストレボゾーは魚のフライ、私はお店のお勧めにしたがって鶏肉の煮込みを注文。

店の人に、言葉はわかるのか、と聞かれて、ちょっとだけね、と答えます。
この場合も、ああそうか、基本はフェイジャンなんですね。
フェイジャンとおかず、という組み合わせ。

メストレボゾーが頼んだほうは、魚のフライと言っても、20センチ以上ある魚が丸ごと一匹、どんと出てきました。
メニューの文字だけでは想像つかないこと、旅先ではよくありますね。

これが、観光客モードではない、ブラジルの普段の食事っていうことなんだな。
鉄板焼きの店などとくらべると、値段もずっと安いですし。
これはピメンタ、トウガラシのオイル漬け。
辛いです。 どこでもよく見かけます。
みんな結構かけてますね。

あと、謎の白い粉。
一見、きな粉みたいな感じですが、キャッサバの粉です。
これもたっぷりかけて、フェイジャンをいただきます。

量が多くて、食べきれない。
ていうか、こっちに来て、食べきれないこと、結構多いんです。

どうなんでしょう、ブラジルの食文化では、残すということはいけないことなのかな?

ちなみに、我々日本人はきれいに全部いただく、というのが基本ですが、確かスペインと韓国では、出された食事を全部平らげるのは、足りないという意思表示で、失礼にあたるんだそうですから。